2026-08-04 アカミヤ作成(Webリサーチベースの一次整理・最終判断は専門家確認が前提 )
対象スキーム(試案):法人会員向けに理事(現役CTO)が月1回面談(初回1.5h/以降1h)/月額20万円/協会:顧問=6:4配分/月単位指名・抽選/顧問個人名PR不可
0. 総括 — リスクマップ
重さ 論点 ひとこと
🔴 高 非営利型要件への抵触 (税務×ガバナンス)特定理事への反復的な報酬配分が「特別の利益」と認定されると非営利型が崩れ全所得課税+遡及リスク 。市場水準の対価設定・上限・ローテーション・開示の内規が防波堤
🔴 高 利益相反取引の承認手続き 理事個人への業務委託=一般法人法84条の直接取引。契約ごとに理事会承認(当該理事は除斥)+議事録明記+事後報告 が必要。手続き未整備での実行は不可
🟡 中 源泉徴収・役員報酬との区分 配分金は報酬・料金として源泉10.21%。「理事の職務」と混ざると定期同額給与の損金不算入リスク→契約書で「個人としての業務委託」と明記
🟡 中 インボイス・消費税 顧問が未登録だと協会の仕入税額控除が制限(26/10以降50%→29/10以降ゼロ)=協会の負担増。登録推奨か配分単価に織り込み
🟡 中 フリーランス新法(2024/11施行) 協会→顧問個人の継続委託は適用対象の可能性が高い 。書面明示・60日以内支払い・(6ヶ月超なら)解除30日前予告を最初から組み込む
🟢 低 有料職業紹介該当性(7/22からの未決論点) 非該当の可能性が高い (職業紹介=雇用関係の斡旋に限定。業務委託仲介は対象外が実務の共通整理)。KENJINS・ビザスク等の同型事例も許可なし運用。「月単位指名・抽選」の個別あっせん性だけ弁護士に念押し
🟢 低 労働者性・偽装請負 月1面談+裁量ある助言なら低リスク。「指揮命令しない・裁量は顧問」を契約と会員企業向けルールに明記
1. 税務レンズ
収益事業該当 :ほぼ確実に「請負業」該当=この事業の所得は法人税課税(非営利型でも本事業分は課税。区分経理を明確に)
消費税 :協会当事者構成なら月額20万全額が協会の課税売上。顧問への支払は課税仕入だが、インボイス未登録顧問は控除制限
源泉徴収 :配分金は経営コンサル類似の「報酬・料金」=10.21%源泉が原則。役員報酬と峻別 (契約書文言が肝)
顧問個人側 :雑所得or事業所得・確定申告必須→顧問への事前説明を制度に組み込む
構成比較 :A)協会受託→再委託=税務・事務負担は協会集中/B)マッチング手数料型=協会の課税売上は手数料のみだが顧問の請求事務負担増。「代理受領か自ら役務提供か」は契約文言で判定が分かれる=ドラフト段階で税理士相談
2. 法務・許認可レンズ
職業紹介 :雇用斡旋でないため非該当が原則(厚労省整理)。派遣も常駐・指揮命令がなければ非該当
契約構成の推奨 :初期はA(協会受託→顧問へ再委託) で品質統制。責任限定条項(軽過失免責・賠償上限)を必ず入れる
現役CTOならではの論点 :兼業先NDAとの抵触・競合他社への助言=兼業先の事前申告+利益相反チェックリスト運用
契約書の必須6条項 :①業務範囲は助言に限定(意思決定・実行責任は企業側)②責任限定 ③知財帰属(既存ノウハウは顧問留保)④協会を介さない直接契約への切替禁止 ⑤中途解約 ⑥秘密保持・利益相反申告義務
3. ガバナンスレンズ(最重要)
利益相反(一般法人法84条) :顧問契約ごとに理事会承認・当該理事は議決除斥・議事録に理事名/金額/配分率を明記・契約後の重要事実報告
理事報酬との区分 :別建ての業務委託対価として整理可能。条件=①役務の特定 ②市場水準の対価 ③決定プロセスの別建て文書化。甘いと「隠れ理事報酬(お手盛り)」評価リスク
非営利型要件(法人税法施行令3条) :「特定の個人に特別の利益を与えない」との整合が最大リスク。市場対価超過分・地位に基づく優先配分と評価されないための設計 (上限額・ローテーション・開示)が必要
推奨 :「外部専門家役務提供規程」を新設(年間上限・ローテーション・理事会/社員総会への定期開示)。類似の公表事例は確認できず=前例の薄い設計である自覚を持って専門家照会
4. 労務・取引適正化レンズ
フリーランス新法 :適用対象の可能性が高い(資本金要件なし)。義務=取引条件の書面明示・報酬60日以内支払い・募集情報の的確表示・ハラスメント対策。違反は勧告→事業者名公表まである
労働者性 :月1面談なら低い。契約書に「指揮命令しない・遂行方法は顧問の裁量」を明記し、会員企業にも周知
所属先との関係 :取締役は会社法356条の競業・利益相反承認が必要な場合あり→所属先の兼業承諾書の取得を応募要件化
機密 :協会-顧問間NDA(退任後も存続)+顧問が所属企業リソースで会員情報を扱わない旨を契約に明記
5. 8/5経営会議で意見をもらいたい論点(設計判断)
価格の前に「建付け」の意見を取るのが得 :月20万・6:4の水準感に加えて——
① 契約構成はA(協会が受託・品質と責任を持つ)とB(マッチングのみ)のどちらの思想で行くか
② 理事への配分に「年間上限・ローテーション・開示」の内規を作ることへの賛否(非営利型を守る防波堤)
③ 顧問就任の要件に「所属先の兼業承諾書」を入れることへの賛否(現役CTOゆえの論点)
6. 専門家への確認リスト(法務レビュー手配=米子さん宿題の中身)
誰に 確認事項
税理士 ①非営利型要件(施行令3条)との適合性 ②源泉徴収と役員報酬の区分(契約書文言) ③消費税の当事者性(代理受領vs自ら役務提供) ④収益事業の区分経理
弁護士 ①指名・抽選運用と職安法の実質判断 ②責任限定条項の設計 ③利益相反承認の手続き(定款確認・理事会/社員総会) ④契約書ドラフト(フリーランス新法の明示事項込み)
社労士 ①労働者性の線引き(業務量が増えた場合) ②フリーランス新法の運用チェックリスト
※セナさん(社内AI社労士)に一次壁打ち→実名の専門家へ、の二段が効率的です。
出典は各レンズのリサーチ報告に記載(国税庁・厚労省・中小企業庁・公取委・法律事務所解説等)。本資料はAIによる一次整理であり法的助言ではありません。/一般社団法人 日本CTO協会 内部検討資料(外部共有前に要承認)