よく知らない人が組むプランに、
価値はない。
旅行会社が机の上で組む「知らない土地のプラン」には、もう価値がありません。価値を生むのは、地域を深く知る友達のような存在(ランド)と、それをどう体験に編集するかのセンス。この二つが揃ったときだけです。
今年の夏、青森の合宿型プログラムに参加して、その仮説が確信に変わりました。ねぶたに跳人(ハネト)として飛び込み、地図一枚を渡されて放され、圧倒的に面白い地元の人たちに出会う——あの設計を、北海道でやりたい。ただし観光ではなく、次世代リーダーの育成として。
体験から抽出した、設計の原則。
アウトカム起点
「参加者にこうなってほしい」を通しで貫く。行程表は目的ではなく結果。
余白の設計
ご飯は地図を渡して任せる。体験の深さの最終責任は、参加者自身に渡す。
仕込まれた偶然
自由時間に入った店に、昼間の講師がいる。98点は、偶然のフリをした設計で作る。
人がコンテンツ
圧倒的に面白い地元の人のネットワークこそが、この企画の価値の正体。
当事者化
祭りは見るものではなく、参加するもの。語りたくなる体験だけが口コミを生む。
土地 × 論点
地域ごとにテーマを張り替える。一次産業、行政、エネルギー——刺さる日が人によって違うから、夜の会話が生まれる。
分散は平均に勝つ
すべて85点の旅程より、98点と60点が混じる旅程。待ち時間や素朴な宿はいい。ただし、飢えさせない・危険に晒さない——生理的な土台だけは、絶対に踏まない。
全部85点より、
98点と60点。
記憶を作るのはピークだけ。60点のゆるさは、98点の隣では笑い話という名のコンテンツに変わる。宿が合宿所でも、祭りの前に待たされてもいい。浮いた原価は、すべて「人」と「体験」に注ぐ。
2日間のイベントではなく、
3ヶ月の育成プログラム。
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事前 ─ 約1ヶ月前
送り出しと、問いの仕込み
社長が本人に「なぜあなたを行かせたいか」を語る送り出し面談。本人は「いま自社で気になっていること」を一つだけ持って参加する。
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本編 ─ 1泊2日
北海道を教室にした越境合宿
土地×論点で組んだ現場を巡り、地元のキーパーソンと出会い、余白の時間に自分で動く。締めは「自社に何を持ち帰るか」を全員の前で発表。
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事後 ─ 30・60・90日
持ち帰りの実行と定着
宣言した「持ち帰り」を実行に移すフォローアップ。育成効果はここで測る。組織開発の専門家と設計する。
越境は、一人で行かせない。
参加単位は「一社2人」
一人の越境体験は、帰社した瞬間から風化する。二人なら会社の中に「翻訳ペア」が生まれ、想起を呼び起こし合いながら社内へ広げられる。初期は社長+育てたい本人のペアを推奨。
2人で来て、1人で動き、2人で帰る
現地ではペアを解いて別々に放し、夜に混ぜ直す。上司の目の前では人は演じてしまうから。締めの発表だけは、お互いの前で。
30歳前後の、次の世代
リーダー候補・幹部候補・後継者(オーナー家も、そうでない人も)。今発火すれば、複利が20年効く人たち。
陽キャでなくていい。
「閉じない人」
人見知りでいい。疲れてもいい。ただ「自分は違うから」と閉じてしまう癖だけは、経営者としては大きな弱みになる。放たれたとき、動ける人へ。
想起がないと、人は動かない。 この体験は説明では売れない。だから初期は、決裁者である社長自身にも体験してもらう。「これをうちの若手にもさせたい」という記憶だけが、次の一歩を生む。
三つの専門性で組む。
場と地域
北海道の現場・人の仕込み・体験の編集。旅行会社としての当社が担う。
地域・財源との接続
関係人口・人材育成という地域課題としての立て付け。自治体連携を検討中。
育成設計と定着
送り出し面談・振り返り・90日の行動定着。組織開発の専門家と共同設計を検討中。
「楽しかった」を、成果にしない。
- フルプライスで2回目を申し込む会社が出るか
- 紹介・口コミで、つながりの外の会社が申し込むか
- 参加者が宣言した「持ち帰り」を、90日以内に実行したか
価格帯は選抜型次世代リーダー研修の相場(1人20〜30万円・事前事後込み)を想定し、初期は補助制度の併用を検討中。数字はすべて検討段階です。